オンラインゲーム グラボ

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「い、いや、僕は、もう帰ってもいいんじゃないか?」ラーシマはかなり怖気づきながら言ってくるが美射が怖い顔で「ここまで来たなら、付き合ってくださいねー? この中で概念体なのラーシマ君だけだし 役に立ってもらうから」「えっ……」そして美射はガシッとラーシマの腕を掴むと「よし、じゃあ行きましょうか」「え、いや……」ソウタが苦笑いしながら、ラーシマを両手で抱え上げてリングリングの概念体が蠢いている方へと走り出していく

「あ、お姫様抱っこだ……」羨ましそうな美射の前で俺は無言でしゃがみこんで背中に乗れと、チラッと後ろを見る

渋々と背中に乗った美射と、その頭の上のにゃからんてぃを背負って、俺もソウタの後を追い始める

左右に空まで聳え立つ細い針山が何本も通り過ぎていく

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「"空虚"っていう魔族国の文学作品の 主人公の精神世界シーンよ

 印象的な場面だったから、概念界で実体化したみたいね」「他のシーンはどんな感じだったんだ?」「殆ど、現実世界の魔族国の都市よね

 凡雑な日常と、この荒れ果てた精神世界を行き来する名作だったわ」「シリアスな作品だったんだな

 何で、お前の概念体はそこに巣食ってんだ?」「気に入ったからじゃない? それに私の概念体じゃありませーん

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 リングリングという概念の総合体でーす」「……どう違うんだよ……」「真面目な話をすると、この私、鈴中美射という人格の 要素はほぼないからね

 あれは、惑星アグラニウスの知的生命体による "リングリング"という概念よ」「いや、まだよく分からんけど そう言うことにしとくわ」どう違うのか、その言い方だと分からない

「……なんか、楽しいね」いきなり幸せそうに言ってきた美射に「……弟と一緒に戦うのは悪くなかったかもな」「私も見てくださーい

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最初から居ますよー」その言葉はスルーしつつ、周囲を見回す、また時間の伸縮が激しくなったのでどのくらいの距離を走ったかは分からないが一向に、前方の巨大で真黒なリングリングの概念体には近づいていない

だが前方のソウタはまったく気にせずに荒野の中をさらに速度をあげて駆け抜けていく

俺も相変わらずその背中を追いながら「近づいてないよな」「……恐らく、あれがここを気に入ってるのも それがあるんだと思うけどね

 物語の設定では、精神世界だから 進めば進むほどにここは、距離と時間があやふやになるの」「じゃ、じゃあ、いきなり目の前に現れたりとかも……」「あるかもね」いや、冗談じゃねぇぞ

と思いながらもひたすらソウタの背中を追っているといきなり頭上が暗くなって、焦って立ち止まって見上げる

そこには遥か頭上で、黒光りした巨大な鱗がびっしりと無数にはりついている空を覆いつくすような何かが、ゆったりとした速度で通り過ぎていく所だった

恐ろしいのは俺の視界の左から右へとその信じられないほどの長大な物体は移動しているはずなのだがずっと見上げていても、いつになっても途切れそうもないのである